第23回姓名判断
三須 啓仙
2月4日 立春
五格分類例
日本人の姓名で最も多いのが姓二字・名二字のタイプでしょう。最初にそれを基本型として例示します。
次に、一字姓や三字姓、一字名や三字名の例をあげます。
例に従ってご自身の姓名を五格分類してみて下さい。
五格の意味と作用
- ① 天格(姓の画数)
姓は家代々のもの、家族全体のものですから、天格の画数では個人の運命の吉凶は論じません。判断上は名前との関連性によって吉凶を生じる要素となります。 - ② 人格(主運・一生の中心運)
姓の一番下の字と、名の一番上の字の画数を合計した数です。主運ともいい、中年期を中心として一生の運勢のバックボーンを示す部位です。判断上は、まずこの人格部の数に注目して下さい。性格や適性なども人格部を主として見ます。例の永井久雄は「井と久」の合計で7画です。また、三字名や一字名の場合も同様で、吉永小百合さんは「永と小」の合計で人格の数は8となります。 - ③ 地格(前運・人生の前半運)
名前の画数で別名を前運ともいい、主に初年から30歳頃までの若い頃の運勢を表します。地格に良い数があれば少青年期の好調を示し、また凶数があると幼少期や若い時代の苦労や障害を表す事が多いのです。例にあげた久雄は15画、小百合も15画の吉数の名前です。 - ④ 総格(後運・人生の総体運と晩年運)
姓と名の全部を合わせた画数が五格の総格となります。後運といって主に人生の後半期に強い影響力を発揮し、晩年運を支配します。特に男性にとっては、30歳以後は本当に自分自身の才覚と力量で築く人生ですから、総格は一生の総体的な運勢を示す事になります。女性は作用の発現が早く、20歳頃から総体運としての強い影響力を生じます。女性の後運・晩年運は、結婚後の姓が変わってからの総格数に注目することが肝要です。永井久雄、の総格は24画。吉永小百合26画です。一字姓や一字名の場合、桂文珍24画、早見優30画となり、仮成の一画は総格の画数には加えませんから要注意です。 - ⑤ 外格(副運・対人関係と家庭運)
人格部の主運に対して副運ともいい、外格は人間関係、結婚運、家族関係などに強い影響力を発揮する部位です。外格には人格の主運を補佐する作用があり、人格の数が悪くても外格の数が良ければプラス材料になります。
外格に凶数を持つ人は、人事面や家族関係でトラブルが生じやすく、恋愛、結婚運にも悪影響が出やすいので要注意です。五格分類では総格の数から人格の数を差し引いた数が外格の数ですが、一字姓や一字名の場合は仮成の一画を加え外格数を算出します。