第最終回暦シリーズ 二十四節気・雑節
三須 啓仙
2月19日 雨水
一年の月日の流れを『二十四』に分けて、それぞれ季節にふさわしい名称をつけたもので『節気』とは気候の変わり目をあわらす意味です。
もともと暦(こよみ)という言葉は、日読み(かよみ)が転じたとされています。現在の太陽暦(グレゴリオ暦)は、旧暦の明治五年十二月三日を、「明治六年一月一日」と改暦(太陽暦)して現在に至っています。
太陽の黄道(通り道)三六〇度を二十四等分して、二十四の季節を定め、一年の気候の推移が正しくわかるようにしました。これを二十四節気といいます。
二月の始めに(四日頃)立春があり、八月に(八日頃)立秋また十一月に(八日頃)立冬があるのは、これら二十四節気が古代中国に発生した季節区分によるからです。
立春 「春の気が立つ」ところから名づけたもので、毎年二月四日(節分の翌日)または五日にあたります。旧暦では、この日が正月(旧正月)です。干支や九星の場合、この立春の日からその年の『えと』になるのでご注意ください。
立春 | 「春の気が立つ」ところから名づけたもので、毎年二月四日(節分の翌日)または五日にあたります。旧暦では、この日が正月(旧正月)です。干支や九星の場合、この立春の日からその年の『えと』になるのでご注意ください。 |
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雨水 | 二月十九日か二十日頃で、旧正月の中気です。このころ氷雪は溶け雨水ぬるみ、草木の発芽をうながすころです。 |
啓蟄 | 野山の草木発芽して、冬ごもりしていた虫も春暖を感じて穴からでようとする季節。三月五、六日頃。 |
春分 | 太陽が黄経〇度に達したときが春分です。春の最中で地球上の昼夜が等分になる日。これから昼間が長く、夜が短くなっていきます。彼岸の中日。 |
清明 | 四月五日頃にあたり、草木清明の気が天地間に満ちあふれ、野にかげろう立つころ。太陽は黄経一五度に進む、桜の花の咲きほこる季節です。 |
穀雨 | 春の雨が五穀を潤し、稲作は種蒔の好季節。太陽が黄経三〇度に至る、晩春の四月二十日か二十一日頃です。 |
立夏 | 夏の気がはじめて立つところから名づけたもので、五月五、六日頃で山野に若葉が茂る。一番茶の茶摘のころです。 |
小満 | 太陽が黄経六〇度に達して、陽気漸く満ちてくる五月の二十一、二日頃。果樹はモモ、ナシの花が落ちて実を結ぶころ。 |
芒種 | 六月六日頃にあたり、麦の穫り入れのとき、入梅を間近に控え五月雨が晴間なく降り田植の始まる時期です。 |
夏至 | 夏の盛りで、太陽が黄経九〇度にきたときで、最も昼が長く、夜が短い日。 |
小暑 | 七月七、八日頃で暑気しだいに増し、夏の土用もこの季節の二十日頃に入ります。 |
大暑 | 太陽が黄経一二〇度に達した七月二十三、四日頃にあたり、酷熱炎暑は絶頂に至り、雷雨沛然とくるころです。 |