一般財団法人 東洋運勢学会

特集・節気刊運勢学

第9回 十二支の性格と運勢

易 八大

7月7日 小暑

これから十二支の性格と十二支の運勢とを説明いたしますが、その前に十二支とはどんなものかをはっきりさせてみましょう。

十二支と五行

十二支は十干とともに、紀元前千三百年~同千二十八年の殷の時代に用いられたといわれています。十二支の支は枝の意味で、十干の木の幹に対する表現です。
 この十二支は五行といいますところの木、火、土、金、水との関係がとても深いといわれています。五行説によって十干、十二支が作られたという説です。この五行といいますのは春、夏、秋、冬、土用といわれる四つの季節をあらわすもので、春は木、夏は火、秋は金、冬は水、土用月(季節の変り目の移行月)は土となります。このように、五行といいますのは春から夏へ、夏から秋へ、秋から冬へ、そして冬から春へと季節が変化していく様をいいます。

十二支とは

十二支は子(ね)丑(うし)寅(とら)卯(う)辰(たつ)巳(み)午(うま)未(ひつじ)申(さる)酉(とり)戌(いぬ)亥(い)をいい、十二支と五行の関係からいいますと、春は寅と卯で木、夏は巳と午で火、秋は申と酉で金、冬は亥と子で水、春から夏にかけての土用月が辰の土となり、夏から秋にかけての土用月が未の土、秋から冬にかけての土用月が戌の土、冬から春にかけての土用月が丑の土となり、十二支のおのおのに季節感が付されます。よく十二支とは動物であるようにいわれますがその起こりは後漢の王允が主張したようですが、どうも無理に過ぎる嫌いがあるとされます。

十二支の字からの発意

  • 子(ね)はうむ、しげるで陽気がきてしげり始まる。
  • 丑(うし)はひもでしめるで大きくなるのをしばる。
  • 寅(とら)はうつす、引く意で物の芽が地面より出る。
  • 卯(う)はかくす意で、物が大きく生え地を覆う。
  • 辰(たつ)はふるう意で、震動がふるいたつことです。
  • 巳(み)はやめる意で、もとのものが既におわる。
  • 午(うま)はさからう意で、万物が盛大になりのびる。
  • 未(ひつじ)はくらい意で、万物が衰え体がかくれる。
  • 申(さる)はのびる意で、物事に長ずることである。
  • 酉(とり)はおいる、熟する意で、万物が成熟する。
  • 戌(いぬ)はほろびる意で、物がみんなほろぶこと。
  • 亥(い)はとざす意で、万物をみんな閉蔵する。

この四季感と字からの発意をあわせ性格と運勢をみます。