一般財団法人 東洋運勢学会

特集・節気刊運勢学

第19回 五行易

易 八大

12月7日 大雪

五行易とは

らいすいかい
雷水解

五行易はもともと、古代の中国、紀元前三百年頃から紀元前二百年頃といいますから、今から二千年以上も昔、前漢の武帝の時代に京房(けいぼう)という学者が、それより以前の春秋戦国時代に流行した占候易(せんこうえき)などを集大成して完成させたものといわれています。

さて、当時の人々は農業を生活基盤としていました。その年が豊作になるのか、凶作か、あるいは天変地異が起こるかどうか…。そうした事が、生活を支える要素としてとても重要だったのです。

何日も日照りが続いたり、逆に何日も雨が降り続くとき、人々を治める天子は、その対策を講じるべく「天の意思」をたずねる必要がありました。いったい雨が降るのは何時か、あるいはいつになったら日が照るかといった事について、おうかがいを立てたのです。それが「占い」の起源です。

「易経」(えききょう)に書かれている内容を中心とする「周易」に比べ、易経を土台に古代中国の陰陽五行思想をミックスさせ、十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)を周易の六十四卦に十二支を配したものを基本として、未来の吉凶を予知するのが「五行易」です。別名「漢易」(かんえき)、「断易」(だんえき)とも称します。五行易は判断が数学的で合理的なので的中率が高く、吉凶の判断が明確に示され、曖昧さや不明瞭さが無いのが特徴です。