第17回 四柱推命 後編
山口荘令
11月8日 立冬
【四】四柱推命で何が判るか
四柱推命で看命すると、その人の人格や資質をはじめとした、あらゆる分野に渡っての判断が可能です。
性格や適性、適職、家庭運や人間関係、経済に恵まれるか否か、そしてそれはいつ頃か。いつ地位の昇進が昇格があるか。いつ結婚の周期が巡ってくるのか。いつ子宝に恵まれるか…。など、多岐にわたって知ることができます。尚、四柱推命は、特に、社会現象より、個人の運命判断に向いている占法といえます。
本稿では、読者が御自身で年や月や日ごとに巡ってくる運の種類や性質を知って、周期学的に運勢を判断できることを目的に説明をいたします。自己の性格や適性などの個性に関しての解説は紙面の都合上、割愛せざるを得ませんでした。御自身の先天的な運や個性について詳しくお知りになりたい方は、四柱推命を専門とする占術家の鑑定をお受けになるとよいでしょう。
【五】年・月・日ごとに巡る行運の見方
ここでは、読者が御自身で、年ごと、月ごと、日ごとに巡って来る運を知る方法を解説しましょう。
東洋の暦には、必ず年・月・日に干支が附されています。(本書のカレンダー部分を参照)
年の変わり目(年首)は毎年立春の日で、年運は立春から節分まで一年間の運勢。月の変わり目(月首)は、節変わりから翌月の節変わりまでの一か月間の運勢。そして日の変わり目は子の刻(午後十一時)のスタート時(午前〇時を一日の変わり目とする説もありますが本稿では午後十一時の説を採用)で、日運は、子の刻(午後十一時)から翌日の子の刻までの一日の運勢です。
ご自身の命式さえ正確に作成できていれば、毎年、毎月、毎日の運勢の吉凶やその特徴、その内容を知るための手順はとても簡単です。以下にその手順を示しますので御自身で行運の吉凶の意味を看命してみて下さい。
手順 ①
(表8)変通星配当表を使い、自分の日干をもとにして、年や月や日とともに巡ってくる、年干や月干や日干から変通星を導き出し、その変通星のもつ意味からその年や月や日の吉凶やその意味内容を推察します。
手順 ②
次に、(表9)と(表10)吉凶星早繰り表を使い、自分の日干や月支をもとに、その年月日に巡る吉凶星を導き出し、吉凶神のもつ性質や意 味から年運や月運、日運の特徴を推察します。
手順 ③
更に(表6)『十二運配当表』を使い、自分の日干をもとにして、求める時期の年月日に巡る、年支・月支・日支から十二運を導き出します。