一般財団法人 東洋運勢学会

特集・節気刊運勢学

第6回 暦シリーズ 干支と九星

柳下尚範

5月21日 小満

方位

方位の吉凶の基本的、直接的な見方は、九星の関係の上からみるのと、干支の関係の上からみるのとがあります。九星の関係の上からみる今年の吉方及び凶方は、本書の中に詳しく記してありますので、ここでは、六大凶殺という大凶方と、干支の関係の上からみる吉神、凶神(神殺)について説明し、解説を終えることにいたします。

●吉神(吉方)

歳徳 この方位は恵方、または明の方ともいって、婚姻、建築などの善事に用いて大吉といいます。
太歳 最大の吉方ではありますが、この方位に向かっての出軍、木を伐るなどの凶事を行なうと疫病が起こる凶方に化してしまうといわれています。
天徳 一切の凶殺を、ことごとく圧倒する吉方とされています。

その他、天道、人道、月徳、月徳合、歳徳合、生気も、いずれの方位も吉方位とされています。

●凶神(凶方)

歳破・月破 年の方位盤(年盤)で、その年の十二支の反対の方位。即ち午年ならば北になる、その方位が歳破です。また月の方位盤(月盤)で、月の十二支の反対の方位、即ち三月卯月では西が月破の方位になります。この方位は、すべてのことを破る、即ち一切万事が破壊すると言われる大凶方です。

その他大将軍、歳刑、太陰、歳殺、却殺、災殺、黄幡、豹尾、大金神、姫金神、死符、病符、白虎、都天はそれぞれ凶神とします。

 以上が干支の関係からみた吉神、凶神ですが、中でも歳破と月破は、次の四大凶方と共に六大凶殺といって、特に恐れられています。この六大凶殺は、たとえ吉神が回っていても避けるべきです。また近距離の、しかも短い日数の旅行など、単に月盤の吉方で良いこともありますが、古い自分の持家の取壊しとか、新築、改築、移転は、必ず年盤、月盤ともに吉方になるときに行なうべきです。