第6回 暦シリーズ 干支と九星
柳下尚範
5月21日 小満
九星
九星とは、
いっぱく 一白 |
じこく 二黒 |
さんぺき 三碧 |
しろく 四緑 |
ごおう 五黄 |
ろっぱく 六白 |
しちせき 七赤 |
はっぱく 八白 |
きゅうし 九紫 |
の九つの星をいいます。この九つの星と干支を使って、性格とか運勢など、人事百般及び方位の吉凶を占う運命方術を、以前は九星術といって多くの人に親しまれていたのですが、近年は気学という人が多くなりました。
この方術も、中国から推古天皇の時代に伝わったものといわれますが、どちらかといえば、その後日本で研究が進められた、日本独特のものといえます。
この九つの星も、干支と同様に、毎年、毎月、毎日と、動いているのです。その年の九星の配置を記した方位盤は、年盤といって、一年間は動きません。また各月毎に九星の配置を記してある方位盤は月盤といって、一か月間は動きません。そしてその盤の中央にある九星が、その年あるいはその月の九星になります。従って四緑の日といえば、四緑が中央にいる日ということで、他の星の位置も自然と定まるわけです。