一般財団法人 東洋運勢学会

特集・節気刊運勢学

第4回 印相

三須啓仙

4月20日 穀雨

印相の正しい判定

 印相は「生年月日の星と名前の字画」を調べて、本人の運命に適合した作印をすることで、よい印鑑とは「健全、成功、富栄」の幸運を誘導し増進するものでなければなりません。
 印相を論ずる上で問題になる点が三つあります。これらについて正しい判定を下さないと、せっかくの印相が間違ってしまい、よいと思ったことが全く逆の結果を招き、吉相のつもりが、とんだ凶相印をつかむことになりかねません。

〔三つのポイント〕

印の吉凶を占うには、三つのポイントがあります。

(1)印材の選び方
よいのは自然の生気ある材質で、彫刻保全の条件に合うもの。吉相は「象牙(ぞうげ)、黒水牛、黄楊(つげ)」の三種です。この中から自分の生まれ星に合ったものを選ぶのが和合発展、財運繁栄の吉相となります。別表「生まれ年と印材の合い性表」をごらんください。
(2)印面八方位と接触点
名前の字画によって八方位の位置と接触点(文字と輪郭の接続した個所)を鑑定して作印します。この法則によって名前が悪い人でも、改名しないで吉運に転換することが出来るのです。
(3)字体の配分法
印章文字は、普通の楷書や、行書、草書のくずし字はいけません。
 篆(てん)書体が正法で、これには長い伝統に基づく深い理由があります。篆書は中国の漢代に完成された印刷の字法で、この研究がしっかりできていないとよい印相にはなりません。

良い印材・悪い印材

印相法に合った印材は、象牙、黒水牛、黄楊の三種で、これは原則的に吉相の条件に合うものです。
 印鑑に求められる何よりの条件は、天地の精気をうけて育ち、大自然の霊気のある材質がよく、従ってこれに反した水晶やめのうの石類、人造合成品のラクトロイド、エボナイト、金や銀、ステンレスなど、金属類は凶相です。このような印材を使用しますと、家庭に病人が絶えないばかりか、苦労ばかり多くなって財運に恵まれず幸福が得られません。