一般財団法人 東洋運勢学会

特集・節気刊運勢学

第21回 気学傾斜法 中編

富久 純光

1月6日 小寒

傾斜宮に暗剣殺や月破などの凶神(凶要素)を持つ場合には、傾斜宮による性格タイプの良い特徴はあらわれにくく、悪い面が強調されることになります。また、良い面に関しては、むしろ、その正反対の状態となり悪い面として現れやすいようです。

傾斜宮に凶神をもつ人は、その特徴となる悪い面を抑え、良い面を引き出す方向で努力することで凶神の作用を抑えることができます。また前述した通り、無理のきかないタイプなので、自分の限界を考えて、何事も余裕をもって行える範囲内に抑えれば無難となります。

傾斜宮による性格は、表面にはあらわれない内面的な(潜在意識として存在する本音的な)ものの感じ方や思考のしかたに現れます。本命星による性格やタイプと異なる場合でも、『私(あの人)には、こういう一面もあるのだ』というような理解のしかたをして下さい。

傾斜法による鑑定は、生月の月盤を重要視することに特徴があります。生月盤のどの宮にどのような星(九星)がどのような状態で廻座しているかによって様々な運の鑑定をするのです。(本稿では特に凶神として暗剣殺・月破・五黄の存在に注目し、天道・天徳・月徳・生気などの吉神の作用やその解説は省略しました)。

次回は、結婚運と家庭運の鑑定法について説明します。