一般財団法人 東洋運勢学会

特集・節気刊運勢学

第18回 暦シリーズ 六曜・選日

三須 啓仙

11月23日 小雪

〈選日〉

 六曜星または六輝とも呼ばれ、日本では最もひろく用いられている日の吉凶占いです。
 足利時代に中国から伝わったもの(小六壬法)ですが、もとは時刻の吉凶、方位動静を占ったものでした。六曜が今のように一般に流布したのは江戸中期(享保)以後のことです。

一粒万倍日  一粒の種が万倍になるという意味の吉日。仕事始め、種まき、開業などすべてスタートによい日。ただし物を借りたりするのは凶。
不成就日  物事ととのいにくい日。事を始めるのはよくない日とされています。
三隣亡  十二支の活動が悪くなる日とされ、普請、棟上げ、移転、土おこしなど建築関係は凶とされています。
天一天上  地星の霊である天一神が天上へ昇る時期。癸巳日から戊申日までの十六日間をいう。交渉事、争い事は凶とされています。
天赦日  暦のなかの大吉日。干と支が相生で万事平和。結婚や開業、物事のスタートに最良日。春は「戊寅日」。夏は「甲午日」。秋は「戊申日」。冬は「甲子日」です。
三伏日  夏至後の第三の庚の日を初伏、その次の庚日を中伏、立秋後の庚日を末伏といいます。この頃は最も暑気が厳しいので、火気を恐れて庚の金気が伏蔵するといわれる日。種蒔き、治療ごと、結婚などは慎む日です。
土公神  土を守護する神で、季節の土気を守ります。春は台所、夏は門、秋は井戸、冬は庭にありますから各時季にその場所を動かせば障りがある│とされています。