一般財団法人 東洋運勢学会

特集・節気刊運勢学

第5回 家相

伊賀弘

5月6日 立夏

方位の現象

〈北〉

北に清浄である座敷か居間があれば吉相で、主人の身体健康と子孫に恵まれ、夫婦仲が円満となります。
 不浄物やトイレ等があれば凶相となり、下の病、血の道、腎臓などの病人が出るか、私通関係や、悪友との交際、子供の不良化などの事柄が出て来ます。
 しかし、真北より約10度左右にずれて、台所、浴室、トイレがあっても差しつかえはありません。

〈東北〉

丑・寅(鬼門)

 東北は鬼門の場所、季節では立春のところとなり、陰と陽の両気が交わる大切なところで、両気のバランスがくずれていない事(張り出しや欠けの部分がない事)が、無難の吉相となります。
 この東北は相続人に関係のある場所で、出入口や不浄物があれば、長子の相続は望めず、相続人の障害と災害や癌での死亡で、養子が相続する事になります。
 相続人がその家より出て行けば、女子か養子がその家を継いで行く事になります。

〈東〉

 東の吉相は良き相続人を得て、発明や発展があり、家族中が明朗活発となります。真東に出入口やトイレ、不浄物があれば凶相となり、男子の育たない相となります。男性は、青年期にノイローゼや肝臓病にかかり、社会より見捨てられて、成功の出来難い相となります。
 玄関や台所、浴室や不浄物は、真東より左右に約10度ずれていれば無難となります。

〈東南〉

辰・巳

 東南に門や玄関があるのは、たつみ玄関と云われる大吉相になります。この場所は、物事の調整をみるところで、取引面では信用が実り、営業が繁栄いたします。
 その他の商品倉庫や物置、ガレージも吉相で、浴室や不浄物があっても差しつかえはありません。

〈中央〉

中心

 中央の部分は、主人の居間や寝室と応接室と営業所、事務所が吉相となります。しかし、中央の欠けや不浄物があれば、主人の病災か来災で、その害は家族に迄及び、遂には一家全滅に至ります。
 中央の廊下や階段も災いとなり、時に東と南の凶相が重なれば、火災を出して焼死する大凶相になります。

〈南〉

 南に門や玄関があれば吉相になります。清浄な場所にしておくと、頭脳明晰、明敏となり、学業や技芸が向上して、目上の人や良き友達と交際ができ、立身出世をして名誉と名声を博します。
 しかし、浴室やトイレ、不浄物、井戸、池、泉水があれば凶相となり、眼病や精神病、心臓病、中風等の病難が起こります。
 尚、浴室があれば、家庭内の紛争が絶えません。

〈南西〉

未・申(裏鬼門)

 南西は裏鬼門の場所で、季節にすれば立秋のところになり、東北と同じ様に、陰と陽の両気が交わるところで、常に清浄で吉相にすれば、母や妻が健康に恵まれて、部下や使用人も良く働く事になります。
 この場所にトイレや不浄物、玄関があれば、母や主婦、部下と使用人などが、胃腸病等の病災を受ける事になり、悪くすれば、母や妻の死亡を早く見る事になります。

〈西〉

 西が清浄であれば、金銭と衣食に不自由なく、夫婦和合の吉相となります。玄関や池、泉水や不浄物があれば、娘や妻の不品行と浪費、色情問題などが起こります。
 尚、妻のサービス不足より主人の浮気が出て来ます。

〈西北〉

戌・亥

 西北は家屋の中でも最も縁起の良い場所で、このいぬいに蔵や倉庫があれば、家運発展の吉家相となります。清浄にして、主人の寝室にすれば身体健康となり、頭脳明敏と元気旺盛で、貫禄と品位が備わります。
 しかし、この場所が凶相で、トイレや不浄物があれば、胸や肺の病気などで、資産が減少して行きます。